獣は立ち盃に来る
見上げないのだ 空に僕はいないから 振り向かないのだ 後ろに僕はいない 目の前に触れたいものがある 触れないから、忘れないよう ここは、のだ
タバコふかして、夏の空にプカプカ 横顔のおばちゃんは夏のベンチに座っている 白い煙と、夏の銀杏の木は緑 あからさまな夏 隙間を縫うようにプカプカ 横顔のおばちゃん
暑い日は逃げよう ひしょひしょ 今日のことは今日だけのこと 熱帯夜にひしょひしょ 忘れものしかないよ 明日になったらそれでいいの ひしょひしょ
ギター弾いた帰り 聞こえる音は、しーーん いつかの雪の音もおなじ 耳をすませば うそうつくしく、しーーん 散りゆこうと 残るは花びらのように 藍の空にうつらば きっと声も笑ってるだろ しーーん
雪のへそ 葉っぱって重いらしい 少し沈んでる 誰かが歩いた葉の靴の 靴底そっくり足の跡 #自由律
やかんの脇腹は独り言 いつもの朝は美しい こっちを見てる私 見たことあるようでない部屋 ※部屋はキレイです、やかんが汚いだけです、洗います ただ 明治、大正とか 生きれたような気がしました^ ^ #自由律#作詩#獣は立ち盃に来る
どこにでもある交差点 白い煙 真ん中で どこへでも 霞む先まで
ばあさんひたむき 方向あさって あしたも
足くじき くじけず歩き 半泣き
足裏マッサージ はじめにまじめに 寒は離さじ
ひとしきり泣いて やっとこさ雨一粒
どんどん 重くなる音 でも、どんどん 柔らかくなる音 こころころころ
頭が重いので 想い出を置いて 研いで研いで 遠くへ 漕いで漕いで