リポーターの長谷川まさ子が
「なぜ芸人さん同士はそんなに思いやりがあるんですか?」という松本人志への質問
自分が思うに、
答えは
孤独を共有できる仲間だからである。
孤独とは芸事
表現者であれば音楽もお笑いも絵描きも関係ない
芸事には、孤独が必要である。
孤独があるから、
「笑い」や「音楽」を欲する
それを届けたいと思う
でも
聴き手・オーディエンスにとって、届けるまでの過程は見えにくく、
表現の部分しか見えない
仕事としてやってる以上、お客さんは笑いたいわけだし、そこに大事なお金を払ってるわけだし、当たり前のことでもある。過程を知ったら笑えないこともある
それに、一般の勤め人からすれば、「やりたいこと、好きなことやって暮らせててイイなぁ、俺らは日々つらい思いをして稼いでるんだ」という気持ちが強い
もちろんそれもある。民主主義的に言えば、
それが多数の意見で、芸事は少数
このように
その孤独を留め置いとく苦悩は、同業にしか分からない
そしてその同業の絶対数が、多数、少数と分かれてしまう。
実際、大多数が芸事を仕事にしてたら、社会・経済の根本をガラリと変えないとだろうし、
今回のように少数の価値観をワイドショーで、大多数へお伝えするのはとても難しい
じゃあ伝えないか、
それもできない
その大多数の方に応援してもらっているからこそ、少数は成り立っているからである。
相互に関わり合ってるからこそなんだ
ただ、
芸事の孤独は、
芸を生むための孤独と、
少数マイノリティによる孤独
2つの孤独を背負っているということ
「だから偉い・優しくして」とかそういうことではなく、
特殊な苦悩をもっているということを、一度耳や目に通してほしい
つづく