つまらないに地上のウソ -山崎明保ブログ-

福島のSinger,Songwriter 山崎明保のブログ

『若者のすべて』 ROOM IN TENTION #11

https://youtu.be/glrAptMECBE

 

-真夏のピークが去った-

 

歌い出しっては、やっぱ大事やなぁ

名曲の必須条件やなぁ

と、久しぶりに思いました。

 

あぁ、小説的に言うと、「わたし」的語りとして、

「真夏のピークが去った」と言ったのかぁと思わせて、

-天気予報士がテレビで言ってた-

お前ちゃうんかぁーい!

となる、、、

わけだけど結局、それを詞にしてるということは、作詞者「わたし」も思っていることになる

 

それはイイとして、

山崎がこの曲を初めて聴いたのは、

フジファブリックの原曲ではありませんでした。

 

藤井フミヤでした。

僕らの音楽でした。

総集編でした。(しかもタメ録りなので、いつ放送のかわからない)

 

2011年、山崎がライブデビューした年

10月開催のLa Selvaticaさんでのライブに向け、

夜なべしてフライヤーを手製してました。

エンドレスで同じ総集編を流しながら、手先不器用の山崎がガタガタに紙を切りながら、フライヤー作ってました笑

 

その総集編で、今覚えてるのは

藤井フミヤが歌う「若者のすべて

今井美樹、KANが歌う「雨にキッスの花束を」

 

藤井フミヤが歌う「若者のすべて

一回聴いたとき、特にピンときませんでした。

 

夜なべ寝不足の中、少し病みそーなテンションでずっと聴いてました。

ずっと聴いてるのに、その日は特に気にいることはなかったです。

 

好きになったのは、

作詞作曲者の志村正彦がもう逝去したと実感したときでした。

僕らの音楽総集編の、歌い出し紹介のときにもずっと言ってたかもしれないんだけど、

頭に入ってなくて、2009年に逝去したというニュースとその歌がつながりませんでした。

 

ちなみに

2009年のニュースの時点でフジファブリックの曲は聴いたことがありませんでした。でもなんとなく、そのニュースを受けての周りのリアクションを覚えていました。

 

歌と人がつながって

実感してから好きになった歌でした。

 

それほどに、志村正彦の個性を感じます。

 

メロディを自由にフェイクする気にならない

「この曲はそのまま歌うことがベストだ」

こう思うことがごくたまにあるんですが、

それほどに詞とメロディ、声がすべて密に重なっています

1つも欠けてはいけないなぁと。

 

去年2020年に、中合北側壁面、駅前ミュージアムのBGM制作でカバーした

古関裕而さんの「栄冠は君に輝く」でも同じようなことを思いました。

メロディは一切いじらないのがベストだなと。

ただその理由は、志村さんのとは別で、

古関さんの「流行歌への覚悟」みたいなものを感じたからです。

 

若者のすべて」は、志村さんの個性がハッキリ出てますが、我は出てない。

結果、醸し出ている

 

ソングライティングの個性はそういうこと

 

そして、それを大きくもハッキリ受け止めるように

若者のすべて

というタイトル

 

教科書に載るとのこと

素晴らしい

んだけど、今の実際の若者が聴いたらどんな感想なのか、とても興味がある

 

ボーカルとしても

私が好きなタイプの歌い方ではありませんでした。

 

味気なく伸ばして、ピタッと止める

ボーカルとしてもあまり似てる人が浮かびません。

そういう意味でも個性があんだなぁ

味気ないのが味あるっつう

 

好きなタイプの歌い方ではないけど、

好きになってから一度も、フェイクして自由に歌ったことはありません。

いつ鼻歌しても、そのまま歌ってます。

 

曲に対してどう感じるか

それは曲(作り手)と歌い手の相性なので、

みんながそれぞれそういう曲があり、

逆に

みんながそれぞれ自由勝手に歌いたい曲があると思います

 

どちらの曲にしても、好きな気持ちには変わりないんですけどね

 

https://youtu.be/glrAptMECBE