答えは、
笑いのピークが現場になかったこと
どういうことかというと、
笑いのピークを構成・脚本・筋に持ってきてしまっていたということ
そのなにが悪いのかというと、
そのおもしろさは、「現場で見る必要がない」からである
作り込んだ時点で、出来上がった時点が笑いのピーク
M-1はあくまでも、LIVEの戦い
審査員が点数を決めたとしても、生放送だし、目の前にお客さんがいる
現場で見る必要があるおもしろさとは、
演者の「生の熱量」
2人の性格から発せられる「熱量」
ネタを見せるわけだから、脚本や構成はもちろん大事だけども、
見せるべき優先順位があると思う
それが、1.熱量 2.ネタ
ネタのあり方は、2人の熱量を最大限にお客さんに届けられるものであるのが良いんじゃないかなぁ
歌もしかり。
ブラマヨが優勝したときのネタ2本はどちらもそうなっていた
でもあれは、勝つならポッと出てきてすぐ優勝かっさらわないとだめ
毎年出てきたら飽きてしまうし、
その形で優勝できるのは、同じ形でずっと楽しんでやり続けてた笑い飯だけ
優先順位 1.熱量パッション 2.ネタ
和牛はその順番が逆になっていたように思う。
というか脚本・構成がうますぎたというのかな
超えるテンション・熱量を見せられなかったというのかな
年ごとに、「おもしぃ!」から「うま!」になっていってしまった
M-1が生放送とかじゃなく、
収録したネタを配信で発表する大会だったら
和牛は優勝出来てたと思う
テクニックは、気持ちを溢れさせる受け皿であるべきですね
ただ、和牛のー、と言ってるのは、2017以降
2016年のM-1は和牛が優勝で良かったんじゃないかと思う。
銀シャリも好きだし、悪くなかったけど、
2016年のベストは和牛
2016は、水田さんと川西さんの熱量パッションが勝ってた。テクニック的にも構成展開せずフリ効いてたし、おもしかった
ベストだったのに、優勝できなかったから、舵切りを間違えてしまったんじゃないかなぁ
テクニックのあり方っては難しい
ただ、
テクニックの使い方でも
いぶし銀で例外なこともある
中川家の剛、お兄ちゃん
しかもトップバッターで出てきて、優勝
なんだけど、
M-1のときは、めちゃ緊張してて、明らかにテンポ走っていた
賞レースに緊張して、セカセカしてしまう
音楽もしかり
賞レースとかだと、みんなテンポ走りがち
音楽もしかり
だから演者目線だと、
ただジッとしてるスリムクラブとか
ずっと転がってるマジカルラブリーはすごいw
中川家礼二がテンポ走ってしまうことは普通のこと
なんだけど!
それを!
お兄ちゃん剛が、
お客さんにバレないように、
緊張して「テンポ走ってる」礼二を
「怒って走ってる」人にすり替えていった
最終的に礼二は走らなくなり、落ち着いて漫才をした
こまごまねちねちしたボケ方をするのが元々得意だが、
弟の怒りを煽って、自分に矛先を向けさせて
スムーズに、普段の漫才のペースに戻していった
お兄ちゃんのあったかさがステージに出ていた
テクニックにも、
こういうライブテクニック
と、
脚本・構成・筋のようなテクニックがある
俺は、和牛の川西さんのコント入ったときの役、全部好きです
中川家、お兄ちゃん剛さんが、ボケを担当するコントがめっちゃ好きです