つまらないに地上のウソ -山崎明保ブログ-

福島のSinger,Songwriter 山崎明保のブログ

「五輪書」宮本武蔵

地、水、火、風、空の五巻からなる

 

地はなんだか野暮だったなぁ

「やっぱ無じゃね?」っていうことを長々言ってる

あんまりなトンチというか、

逆説的な禅問答的な言い回しが何回も多用すると、安くなる

 

1番好きだったのは水の巻

ーー

静かなるときも心は静かならず

なんと速きときも心は少しも速からず

心は体に連れず、体は心に連れず

心に用心して、身には用心をせず

心の足らぬことなくして、心を少しも余らせず

上の心は弱くとも、底の心を強く、

ーー

本当にそう思う

 

心の静と動

身体の静と動

基本は交差するようにフォーカスできる

心の静寂を知りたくば、身体の動の状態で見つける

といったような塩梅

 

だからこそ、一致する一瞬が耀く

 

空の巻もかっこよかった

最初「みじかっ」ってツッコんでしまったが笑

ーー

空、善あり、悪無し。

智は有なり。利は有なり。

道は有なり。心は空なり。

ーー

 

最後の最後に言い切った

かっこいい

そしてその最後に、戻る

かっこいい

 

なぜに「善あり」

ここだけ平仮名なんだろう

 

五輪書 宮本武蔵

佐藤正英 校註・訳 ちくま学芸文庫