誰にも分かってもらえない痛みがあるように
確かなものがひとつあると信じてしまう
真実はいつも1つと、呆れるほど浴びせられて育ってきたんだ、悪気もなく
「なんで海は青いの?」
「それはね、アイスクリームだからだよ」
そんなんでいい
真実などない
ウソもクソもない
あるとて一瞬
あるとて、あるとて
あったときには、もはやない
すがりたくなってしまう
力が入ってしまう
ゆらぎの珠は、ゆらぎの渦の中
経の糸はバハマ、緯の糸は葉巻き
魂は無責任の中にある
白か黒かといかないグレーは何色あるか
きっと灰にしきれないほど
なんとか灰にしたとて灰の大山
言葉は熊手、一向に片付かない
言葉は熊手、何も拾えない
言葉は熊手、何も掬えない、救えない
言葉は熊手、縁起物
光と影の間にはなにがあるのか
境はどこにあるのか
境はどこにあるのか
光と影のあいだ
あいだ、あいだ、あいだ
あ、僕がいた