赤く色づいた葉はひらり
まだ秋は過ぎていないのに
そう見上げているの
落ち葉は風を映す
跳んだり転がったり止まったり
風はありのまま
僕らは強くないから、受け止められないこともあるんだよ。だから助けてほしい。
風には聞こえてるかどうかわからない
僕らの目は、風を追い、
トンと右へ
トントンと左へ右へ
たまに目が合ったりして
味気ない公園が赤く染まる頃
もう忘れてしまうのかなぁ
風に遊ばれ、
いつのまにか体をすり抜けている
弱い僕らは、受け止めきれない
いくら遠くにいても分かるような
あからさまに縋れるものはもうないから
そばにいる人がそばにいる人を
一歩あるいたら、あなたはそばにいる人
風は、手と手の間すら抜けていくけど
悴むことはないだろう
それでいい
風は季節を知らせるだけでいい