つまらないに地上のウソ -山崎明保ブログ-

福島のSinger,Songwriter 山崎明保のブログ

松ちゃんと桜井さんのカウンター

松ちゃんのお笑いと、

桜井さんの歌

 

とても似ているところがある。

 

何より大切なことは、

上方漫才大賞とか、ミリオンセールスとか

ちゃんと実績を上げて、成してる人だということ。

相方やバンドメンバー、

スタッフや事務所の力含め。

 

そして、成した上でセンスを発揮している。

いわば、カウンター。

 

成したことによって、ついたイメージ。

それをフリに使ってどうするか、というカウンター。

 

松ちゃんであれば、そのままお笑い。

桜井さんであれば、「イイ歌詞を書いて歌う人」

 

桜井さんの歌は、センテンスが長いし、コード進行も長い。

「イイ歌詞で歌う人」のイメージが前提にないと聴いてられない笑

 

オレがやったら、オレ自身聴いてられない笑

 

成した人達と、視聴者との間にあるキョリ

「尖ってておもしーお笑いする人ー」

「めっちゃイイ歌詞で歌うひとー」

というイメージ。

 

があるわけなんだけど、テレビで松ちゃんや桜井さんを見てるファンの人たちは、

そもそもそのカウンター芸を見て憧れる。

そりゃそう、テレビ見てる時点で遅れてる。

本当に尖って追っかけてるひとはライブハウスや劇場に足を運んでる人たちなんだから笑

 

そのカウンター芸を自分に落とし込んで失敗する人たちがたくさんいる。

「自分はセンスある」と思い込んでいる。

 

思い込むのもセンスだけども、

 

「成した人が提供できるセンス」

と、

「成してない人が提供できるセンス」

は全くちがう。

 

成してない人が、「成したセンス」を借用しても、

ただスベっているだけ。

 

結果、表現側と視聴者側のキョリが悪い。

 

よくつまらんコメントで、

「初期の方がよかった」とか言うひとたち。

表現側がだんだん成していったら、イメージが変わっていく。

つまりはフリが変わっていってんだから、オチも変わるのよ。

そんなことも分からんで、愛もなく独りよがりでは。

フリオチも分からんで、落語も聞かないで、お笑い好きというやつは、ただのうわつら。

 

まぁフリにフって、全く落とさないスターもいるから、「初期のほうがー」とツッコンで落とさないといけないときもあるけどね笑

 

憧れはとてもイイこと

 

憧れた上で、自分は「どう思うか」

 

「どう思うの?」

 

そこは誰にも借りられない

 

甘えたい

モテたい

嘆きたい

罵りたい

 

発端はなんでもイイ。 

 

表現は便利だ。

 

成して、大勢が見てても

まだ成してなくて、関わる人がポツリといても

目の前の人を大事にすることに変わりはない。